一般的なシーム溶接機では、長時間使用しているうちに円板の消耗によって
溶接速度が変化してしまいます。(ナールドライブ方式を除く)
溶接速度 V [mm/min] = 電極の回転数 n [rpm] × π × 電極の直径 D [mm] ですから、 直径Dが短くなるにつれて溶接速度は遅くなります。 そのまま使い続けていては溶接部分 の品質が安定しませんので、 円板の回転速度を上げてやることになります。 しかし、例えば「円板の直径が○mmの時はギアを○○にする」等、 少々アバウトな方法で済ませていたり、 あるいは「テストピースを使ってストップウォッチを片手に○秒間通電、その溶接された長さを計ってギアを調整」 というように時間と手間をかけているのが現状ではないでしょうか。 本システムでは、円板の消耗に常時追従し、溶接速度を一定に保ちます。 それによって 溶接部分の品質の均一性の向上に役立ちます。 また、最初に速度を設定した後は面倒な調整等が不要なので、工数の削減にもつながります。 |